May 31, 2010
ラジオメーターと、ちょっと怖い話
ちょっとマニアックネタです。(そもそも、このBLOG自体がマニアックか^^;)
この写真の装置、何だかご存知ですか?
(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 より)
「理科の実験」で皆さんも見たことがあるはず。インテリア小物としても扱われてるみたいです。
答えは、ラジオメーターです。
このラジオメーターの原理は、先日打ち上げられた金星探査機「あかつき」に便乗した宇宙帆船「イカロス」と同じ、「光の圧力」によるものですね。
、、ええっ!違うの?!
この原理が「光の圧力」によるものではないということ、つい先日知りました。。
光の圧力は黒い物体より光沢のある物体のほうに強く作用するそうなので、ラジオメーターの場合は光沢面を押されるようにして回転するはずですが、こいつは確かに黒い面が押されるようにして回転します。
それに、イカロスの帆は14メートル四方の正方形で、強烈な太陽の光を受けてもわずか0.5グラム重程度の力しか発生しないそうですが、このラジオメーターの「羽根」は大体1cm四方ほど、つまりイカロスの帆の200万分の1程度の面積しかなく、太陽光の光ですらたった0.3マイクログラム重(蚊の重さの1万分の1程度の荷重、ってなんだよそれ)ぐらいの力しか発生しません。いくら羽根の抵抗が小さいと言っても、まして白熱灯の光程度で、あんなに目に分かる速さで回転するわけがありません。
うー、、この20年来、騙されてました。って、陰極線の実験と一緒に示していた先生、あなたも騙されてたでしょ。
以上、怖い話でした。
(全然怖くないぞゴルァ^^;)
…で、その「怖い話」なんですが、その時に同時に実験されていた陰極線の実験器具「クルックス管」の事です。「十字」の板が入ってるのとか羽根車が入ってるのとかあります。
ふと、電子って物にぶつけたりすると「X線」を放射するんだったよな、と調べてみたらやっぱり。。
当時の未対策の器具の場合、かなりの量のX線が出ていたようです。うわー、面白いからと、のぞき込んでしまっていたではないか。。
石綿網といい、当時の理科の実験器具は、実は危険がいっぱいだったようです。
(下記リンクから、ネットでラジオメーターを購入できます。ほとんどインテリア小物ですね)
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