June 08, 2010

太平洋側における白鳥飛来地の南限「白井」(たぶん;)とその異変

今回はご当地ネタです。

私の住む千葉県白井市には、「七次川調整池(清水口調整池)」という人工池がありますが、どうやらここは、太平洋側における白鳥飛来地の南限のようです。



国内の南限としては、公式には島根県の宍道湖のようです。でも、宍道湖のはコハクチョウだそうで、七次川調整池にはオオハクチョウも来ますので、オオハクチョウ飛来地としては、もしかしたら国内の南限かもしれません(ネットで調べた限りは)。

この近辺は、千葉県とは思えないくらい冬は寒く(少なくとも氷点下5℃以下)、雪も積もります。(暖かいと思って数年前に引っ越してきたのだけど、ちょっと当てが外れた。。。)そのような自然環境と、七次川調整池がきれいに整備されているおかげで、白鳥は毎年飛来してくるのだと思います。

また、白鳥は体が大きいため、離陸にはある程度の助走距離が必要になりますが、七次川調整池は小さい割には細長く、助走に充分な距離を確保できるのも、飛来地として選ばれる理由なのだと思います。


この七次川調整池ですが、この春になって、少々異変が発生しています。水質が悪化しているようなのです。

だんだん暖かくなるにつれて臭ってくる、独特な「磯臭い」ような臭いが、今年は強く感じられるようになりました。また、先日にはこの池に棲む複数の鯉が死んで浮き上がるという事象も発生しています。さらに気になるのは、例年この時期になると、ウシガエルの大合唱が始まるはずなのですが、今年はまだほとんど鳴き声を耳にしていません。

この池の上流は、今も家などが建設されたりしていますが、その際の下水処理が不適切なのではないでしょうか。

白鳥飛来時には、「白鳥を守る会」の人たちが白鳥に米などのえさを与えていますが、えさやりの時間以外には、結構、水中の藻などを食べています。水質が悪化すると、それら藻など水中の生態系にも影響がありますので、白鳥が飛来して来なくなるのではないかと心配です。


この、千葉県のシベリア(言いすぎ?!)白井の、冬の数少ない楽しみが白鳥観察です。いつまでも守っていかないといけません。



Posted by sumicana at 18:56:11 | from category: ▼雑感 | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
Comments
No comments yet
:

:

Trackbacks
DISALLOWED (TrackBack)