June 03, 2010

失敗しない温泉卵の作り方(決定版)

温泉卵は美味しいですね。白身は柔らかいのに黄身はねっとりと固い、という食感もたまりません。

朝の忙しいときにも、生卵のように茶碗を汚さず、ゆで卵のように殻をむく必要もなく、調理する必要もなく、割って即座に食べられるのが魅力です。

また、温泉卵は半熟卵の部類に入りますが、この状態の卵は、一番消化が良いそうです。

そういうことで、毎日欠かさず食べたい温泉卵ですが、その固まる原理からしても、微妙な温度加減といい、安定して作るのはなかなか難しいようです。

★温泉卵の確実な作り方!!

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ここでは、ほぼ確実に毎回同じ状態の温泉卵を作る方法を編み出しましたので、ご紹介いたします。

我が家では、コーヒーメーカーを使用した方法で作っています。この方法による作り方はネットでも紹介されていますが、大抵は時間管理法(つまり、スイッチ入れて30分とか)かと思います。しかしながら、この方法ですと、卵の大きさ、温度、外気温など様々な要因で、出来具合が変わってくるかと思います。

そこで、 温度管理法 を編み出しました。

方法は簡単です。温度アラームつきの電子温度計を使います。我が家の場合、コーヒーメーカーの器の中に卵を入れ、給水口に水を入れてスイッチを入れたら、温度計を71℃でアラームが鳴るように設定して、溜まってきた湯の中に入れて、後はアラームが鳴るまで放置、といった具合です。

詳細な方法を下記に説明します。


使用器具


コーヒーメーカーとアラーム付き電子温度計


0.下準備

まず始めに、コーヒーメーカーにセットすべき水の量を決めます。

コーヒーメーカーのガラス容器に、卵を調理したい分だけ入れます。例の場合は4つです。このとき、卵にひびがはいらないように、手順1のように慎重に入れてください。

次に、卵が完全にかぶるくらいまで、直接水を入れます。

そして、そのまま卵を全て取り出したときの水の量が、セットすべき水の量です。例の場合は2目盛りですね。

この水は汚い可能性があるので、使わずに捨てたほうが良いです。

以降、毎回この分量だけ水を用意すればよいので、どこかにメモしておいて下さい。


卵を入れた状態で水を入れる


1.容器に卵を入れる

卵は、鮮度も考えて冷蔵庫から出したての卵を使います。冷たくても割れることは滅多にありません。

ただし、ガラス容器に卵を入れる際に、衝撃を与えないように気をつけてください。「こつっ」と言ってしまったら、もうひびが入ってます。卵を入れる際は、ガラス容器を縦にせず、横にして容器の壁に卵を置くようにして入れていきます。


容器は寝かせて卵を入れる

○OK


容器を縦にしてはダメ

×NG


3個目以降は、卵の上に卵を重ねていく要領で


2.水をセットする

手順0で量った量の水をコーヒーメーカーにセットします。


3.温度計をセットする

温度計のアラームを71℃に設定し、ガラス容器に差し込みます。

ただし、このタイミングで温度計をセットすると、給湯中に一時的にアラームが鳴る可能性があります。それが嫌な場合は、お湯が出切ったタイミングで入れてください。ちなみに私の場合は、後から温度計をセットし忘れたことが幾度となくあったので、最初にセットすることにしてます。

また、71℃というのは経験で求めたものですので、お使いの環境や好みの固さによって変えてみてください。ただし、ほぼ71℃ぐらいを中心に、設定温度の高低がそのまま卵の固さに影響すると思われます[*1]

温度計の先端についている「白いキャップ」は、温度計の先端が容器の壁や底に接触するのを防ぐものです。接触すると正確に測定ができなくなります。温度計の先端を水中に留めておけるのでしたら、どんな方法でも構いませんが、ご参考までにこのキャップの作り方を別掲(予定)します。


電子温度計(写真はDRETEC製)
。途中の黒い物体は、容器に挿したときに脱落を防止するストッパー。温度計が頭でっかちな場合、するりと外れることがあります。輪ゴムでもいいと思います。


先端には、容器の底への接触防止用キャップ(お手製)


4.スイッチオン!


ただいま給湯中。。。


5.アラームが鳴ったらスイッチを切る

オートパワーオフじゃない温度計の場合は、電源の切り忘れに注意。


6.手で触っても熱くない温度まで放置する

つまり、火傷しない温度=卵のたんぱく質がこれ以上変化しなくなる温度まで置いておくということです。


7.出来上がりー!!



ご参考までに、我が家で使っている温度計です。オートパワーオフ機能付き。
防滴クッキング温度計 ホワイト O-207WT

防滴クッキング温度計 ホワイト O-207WT



*1 ^(理屈っぽい話なので注意!!)生物化学的な話になっちゃうので正確には理解してませんが、卵のたんぱく質の固まり具合は、温度とのみ相関があり、時間とは関係ないようです。つまり、温度ごとにたんぱく質が安定する状態が決まっており、時間と関係があるとすれば、お湯から卵の各部分への熱伝導のスピードと、たんぱく質が安定状態に変化するまでの過渡現象の遷移時間かと思います。この調理法の場合、温度変化は1℃/分以下のスピードですので、ほぼお湯の温度と卵内部の温度は同一であると考えられ、また、経験的にはたんぱく質の変化もほぼ完了していると思われます。よって、お湯の温度と卵の固まり具合も、ほぼ相関が取れていると思われます。また、この理屈で言えば、手順6も無意味ということになります。今度、水で即冷するなどして試してみます。


Posted by sumicana at 09:51:00 | from category: ▼料理・食 | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
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